老若男女から愛されている韓国の国民アイドルIUの曲は年齢をテーマにした曲があるということをご存知でしたか?韓国ではそれらの曲をIUの「年齢シリーズ」と呼んでいます。年齢をテーマにしているため、韓国の女の子の中では曲の年齢になるとなぜか聞いてしまうと言われています。OdiOdiのエディターのよよんも韓国人であるため、年齢をテーマとしたIUの曲を自分の年に合わせて聞いたりします。
IUは2021年4月1日、YouTubeに掲載された番組「You Quiz on the Block」のインタビューで、「年齢シリーズ」が誕生したきっかけについて「年は毎年変わる。年代ごとに、私はすごく変わる。長く活動する予定なので、これが面白い記録になると思うし、ファンの方々にもその曲を聞いた時、〇〇歳のIUだと頭の中で思い出すだろうなと思って…」と答えました。
これから紹介する曲は年齢をテーマにしたからこそ、年をとるにつれて成長するIUの率直な姿を盛り込んだ曲です。IUはこれまでに様々なアルバムの作曲・作詞に参加したり、自身のアルバムを作ってきているため、その時々の彼女の経験や素直な感情をうかがい知ることができます。IUの物語でもありますが、同時に多くの人々にも共感できる歌詞であり、同時代を生きていく人たちに共感を与え、応援してくれるような曲ばかりです。
公式的に言われている「年齢シリーズ」の曲は23歳、25歳、28歳、29歳ですが、今までの番組やインタビューで言及した情報を集めて「年齢シリーズ」を完成してみました。それではどうぞ!
IUの「年齢シリーズ」、どんな曲?
20代の始まり、20歳『二十歳の春』
まず、紹介するのは2012年5月11日に発売されたセカンド・シンルグ『二十歳の春』です。「IUが伝える少しだけ、プライベートな話」というキャッチフレーズで紹介されているIUのセカンド・シングル『二十歳の春』はIUが20歳になってから発表する初アルバムです。デビュー4年目に入ったIUの少しだけ、私的で率直な内面の感性を披露します。
全3曲が収録された『二十歳の春』は、IUの自作曲「モモ」でスタートを切ります。恋のときめきを描いた春の香り漂うラブソング「モモ」は恋が始まる時のときめきを表現した曲で、若々しい少女的なIUの感性がうまく表現されています。また、元f(x)のメンバー 故ソルリをモデルにして作られた曲としてでも有名です。
23歳、『CHAT-SHIRE』の「23」
2015年10月23日に発売されたEPアルバム『CHAT-SHIRE』は「23歳、IUの些細な現在。そしてあなたの今」というキャッチフレーズがついています。このアルバムはIUがプロデュースした最初のアルバムであり、全曲作詞を担当しました。
『CHAT-SHIRE』は、23歳のIUに起こった出来事や人々から感じた思いを小説の中のキャラクターに代入して表現した計7曲が収録されています。IUはみんなに起こり得ると考えられる未来-現在-過去にありそうなことを、このアルバムで味わうことができると話しました。また、アルバム名『CHAT-SHIRE』とタイトル曲「23」は、IUが好きな童話である『不思議な国のアリス』に登場する「チェシャー・キャット」をモチーフに作られました。全曲一つ一つで、IUが好きな童話の中のキャラクターがモチーフになっています。
曲「23」はIU本人の心情をよく表す歌でありながら、他人の悩みをよく表していると評価されています。特に、「23」の歌詞はIUの率直で挑発的な表現で多くの人々の共感を呼びました。「23」の歌詞はIUが23という幼い年でスターになって経験する悩みと混乱・不安・葛藤を率直に打ち明けた曲です。IUを決めつけようとする他人に質問を投げかけています。この年代の多くの人たちが感じる「私は誰なのか」という悩みを盛り込んでいます。
25歳、『Palette』の「パレット」
IUが自ら「人生の起点」だったと話した25歳。2017年4月21日に発売された4枚目のアルバム『Palette』は「小さな瞬間をきれいな絵の具にしてIUの「今」をぎっしり詰め込む」というキャッチフレーズで紹介されています。『Palette』は、IU本人が直接プロデュースしました。プロデューサーとしてのIUの音楽的成長を新たに発見できます。また、G-DRAGON、sunwoojunga、OH・HYUKなど、様々な世代とジャンルで活躍している最高のミュージシャンたちと一緒に制作しました。
「パレット」は25歳のIUのお話がぎっしりと詰まっています。IUの23歳を描いた曲「23」は大衆の期待と自分も知らない自分に対して、繊細な話が込められていました。しかし、「パレット」はもう少し成長した、余裕のあるIUが登場します。自分を知り、認め、肯定するようになった自分に会えたのです。曲をフィーチャリングしたG-DRAGONのラップは「やはり自分もまだまだ」という歌詞から、IUにアドバイスしていることがわかります。
27歳、『Love poem』の「アンラッキー」
2019年11月18日に発売された5枚目のミニ・アルバム『Love poem』は「「愛の詩」と書いて、一つも恥ずかしくない理由は、ここに込めたものが全部本気だからだ」というキャッチフレーズで紹介されています。IUはこのアルバムでも作詞で参加しました。以前からIUは曲の紹介文にかなり力を入れていたと言われていますが、『Love poem』の曲紹介文は、さらに心をこめて書いたことが感じられます。ただ聴いたときと、紹介文を読んで、再び聴いたときとの差が明確にわかるという反応が多かったです。
『Love poem』の最後のトラックである「Love poem」が、愛する誰かに静かに伝える応援歌なら、最初のトラックである「アンラッキー」は、IUがIUに歌う応援歌であると話しました。爽やかで、明るいメロディーとは違い、歌詞は明るくなく、真剣です。曲の紹介ではIU自身への応援歌だと説明されていましたが、この曲を聴いた多くのファンにとっても、その歌詞が慰めになるという好評でした。
28歳、『Eight』の「Eight」
2020年5月6日に発売されたデジタル・シングルアルバム『Eight』は「28歳は繰り返される無力感と無気力さ、そして「我々」が悲しくなく自由でいられた「オレンジ島」を懐かしむ気持ちとして記憶に残りそうだ」という説明と共に紹介されました。曲の紹介文から、この曲はこの世を去った人々を思い出すという曲のようだというファンの声が多いです。すなわち、「大切な人たちはすでに私たちのそばを離れたが、(オレンジ島と表現されています)記憶の中だけでは彼らと一緒にいたい」というメッセージが込められた曲なのではないかと言われています。
IUが直接作詞・作曲、プロデュースを担当しました。また、IUの提案で、BTSのメンバー シュガがプロデュース協業、曲のフィーチャリングに参加し話題になりました。
20代最後の春、29歳、『LILAC』の「LILAC」
2021年3月25日に発売された5枚目のアルバム『LILAC』は「アンニョン。花びらのようなアンニョン」、「私の心に何の疑問もない。私はこの次に行きます」というキャッチフレーズで紹介されています。『LILAC』の活動は4枚目のアルバム『Palette』以降、4年ぶりに音楽番組に出演したことでも話題になりました。今回のアルバムもプロデュースや全曲作詞に参加しました。
アルバム名とともにタイトル曲のタイトルでもある「LILAC」は様々な意味を込めて選ばれました。LILACは花です。花言葉は「初恋」、そして「若き日の思い出」です。また、LILACの開花期はIUの誕生日が含まれた5月、結実期はIUのデビュー日が含まれた9月であります。IUが好きな色は紫でもあります。このようにIUをまとめた単語であると考えらます。
曲「LILAC」は20代を振り返り、20代と最後のあいさつをする、別離の曲でありながら、30代とあいさつする曲です。20代の最初のページから最後のページまで見守ってくれた人々に感謝の気持ちを込めて、華やかで、そして少しは寂しかったIUならではのあいさつを伝えています。
私の死後に覚えていてほしい曲、『心』の「心」
2021年4月1日、Youtubeに掲載された番組「You Quiz on the Block」のインタビューで彼女はこの世を去った後、IUの代表曲として「心」を覚えていてほしいと明かしました。その理由としては、「人の心は良い部分、悪い部分、足りない部分があると思う。そして「心」という曲は私の一番良い心だけを込めた曲である。だからこの曲が人々の心に残ったらいいなと考える」と話しました。2015年5月18日に発売されたデジタル・シングル『心』は「かよわいが黙々と輝く一つ」というキャッチフレーズとして紹介されています。
ここまで、IUの「年齢シリーズ」の曲紹介でした。
まとめ
実力、演技、ビジュアル、性格、どれをとってもすばらしい才能にあふれるIUですが、彼女が今まで作ってきたアルバムには彼女の様々な経験・感情・考えが込められていました。OdiOdiのエディターのよよんも、10代から20代までIUと一緒に時間を過ごしたため、自分にとって、とても意味のある曲ばかりです。みなさんは日に日に成長していく自分を感じていますか?みなさんもぜひ、IUの曲を聴きながら、共感したり癒しをもらったりしてみてはいかがでしょうか。
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