秋冬を迎え、被りたくなる帽子といえば、ビーニー(ニット帽)が挙げられるのではないでしょうか。K-POPアイドルの間でも頻繁に使用されているビーニー。特にスポーティーなファッションを好む人には必須アイテムですよね。
しかし、「私はビーニーが似合わない…」「ビーニーを被ると顔が大きく見える」という方もいらっしゃると思います。実はそれには、明確な理由があったんです。本記事では、K-POPアーティストを例に挙げて、似合う人と似合わない人の特徴を紹介します。(参考:韓国のスタイルコンサルタント 레어리RareLee、셜록뷰티 – 아름다움은 과학이다)
まずは、ビーニーが似合う人の特徴について。ビーニーが似合う人の代表例として挙げられたのは、昨年放送されたダンスサバイバル番組「STREET WOMAN FIGHTER(通称:スウパ)」に出演し、その実力と美しいビジュアルで一気に知名度を上げたダンサーのno:ze(ノジェ)。
no:zeは、キャップはもちろんのこと、ビーニーが特に似合います。キャップが似合う人は多いですが、ビーニーが似合う人はそれほど多くないのです。いったい彼女の何がビーニーをここまで似合わせているのでしょうか。
ビーニーが似合う人の特徴① おでこが平たい、口元に特徴がある、目がチャームポイント
no:zeの顔をよく見てみると、おでこは少し平たいですが、あごや唇など、顔の下側が若干突出しています。顔のパーツの中でも特に口と唇は大きく、分厚いです。こういった顔のバランスの持ち主は、顔を見た時に視線がおでこよりもあご側、顔の下側に集まりやすいのです。
しかし、no:zeの顔のチャームポイントは、何といっても猫のような大きなつり目。彼女のキャラクターや美しさを最大限に生かすには、顔の下側よりも、目に視線を向かわせることが重要です。
その役割を果たしているのが、no:zeのアイコンであるぱっつんのフルバングと、ビーニーなのです。
眉毛の高さで切りそろえられたフルバングは、目をより強調させ、前髪がおでこに被さっていることで、おでこの平たさをカバー。横顔が美しく整います。それだけでなく、おでこのボリュームが大きくなるほど、相対的に口元のボリュームが小さく見えるようになります。
これと同じ原理が、ビーニーでも働くのです。ビーニーというアイテム自体が持つインパクトが、視線を上方向に誘導するため、目が強調されるようになります。
ビーニーが似合う人の特徴② 全体的な調和より、顔のパーツごとの印象が強い人
no:zeは、全体的なバランスの美しさや雰囲気、というよりもパーツごとの美しさがより際立っているタイプです。逆に、女優チョン・ジヒョンは、パーツごとの美しさよりも、顔全体の調和と雰囲気を活かしたほうがより美しく見えるタイプです。
※どちらがより美人か、という話ではなく、あくまでどこを強調することでより美しく見えるか、という違いです。
パーツごとの美しさが印象的な顔立ちの場合、顔のパーツに視線を集めれば集めるほど、その美しさを強調することができます。そんな人には、ビーニーはピッタリ。
ビーニーでおでこが大きく隠れることによって、顔の面積が小さくなり、no:zeを見る人の視線は自然と顔のパーツに行くようになります。
また、no:zeは、顔の余白が多いわけではないにもかかわらず、顔の輪郭を隠すようなヘアスタイルをしています。輪郭が隠れ、ビーニーでおでこが隠されることによって、露出されている顔のパーツがさらに強調されるようになっています。
次に、ビーニーが似合わない人の特徴です。ここで朗報です! ビーニーが似合わないという場合でも、似合わせる方法は存在します。スタイリング次第で、大きな違和感なく似合わせることは十分可能なのです。スタイリングについても補足で説明しながら解説していきます。
ビーニーが似合わない人の特徴① 面長
面長の場合、ビーニーの中でも特に長さがあるタイプのものを着用してしまった時、顔がさらに長く見えてしまいます。
実は、上でビーニーが似合う代表として紹介したno:zeも、どちらかというと若干面長タイプ。しかし彼女がここまでビーニーが似合っているのは、ビーニーの形と被り方のおかげなのです。no:zeのように、あまり長さがないタイプのものを、眉毛の近くまで下ろして深く被ることで、面長でも似合わせることは可能です。
しかし、ここで確認すべきは、自身がどんなタイプの面長かということ。面長にも、ただ顔の長さが長いタイプと、鼻が長く、中顔面が長いタイプがあります。no:zeは前者ですが、後者の場合、深く被ると余計に中顔面が長く見えてしまいます。
そういった場合には、いっそおでこを出して浅く被ることをおすすめします。相対的に短くなっているおでこを露出することで、ビーニーによって顔の長さが増長されてしまうことを防ぎましょう。
ビーニーが似合わない人の特徴② 横幅のある顔
顔の横幅が過度に広い輪郭の人は、ビーニーを被ることで顔の縦の長さが補完されてしまい、縦にも横にも広い、「ただ大きい顔」に見えてしまいます。
こういった場合、ビーニーはかなり浅めに、縦長く見えるように被り、おでこを露出して被るのがおすすめ。顔とビーニーが一体化しないため、顔の縦幅はそこまで長く見えず、かわいらしいイメージを演出することもできます。
よって、トップにボリュームのない、丸い形のビーニーは避けた方がよいでしょう。どうしても丸い形のビーニーを被りたい場合は、黒やブラウン等のシンプルで自然なイメージのものより、派手な色や柄のものを選択することをおすすめします。
派手なものを被ることで、顔や頭の一部、というイメージが薄れ、アクセサリーを付けているように見え、顔が大きく見えるのを防いでくれます。
ビーニーが似合わない人の特徴③ 頬が張っている人
頬骨が張っている人は、ビーニーが似合いにくいです。そんな人が気を付けるべきは、被り方。頬骨の近くまで下ろして深く被ってしまうと、頬骨が強調され、顔が大きく見えてしまいます。おでこやもみあげが見えるように被ることをおすすめします。
ビーニーが似合わない人の特徴③ エラが張っている人
エラが張っている人は、髪型等、顔の上側にボリュームを与えることで相対的にエラを目立たせなくすると顔が小さく見えるのですが、ビーニーを被ると髪の毛のボリューム感が消え、顔がのっぺりとし、大きく見えてしまいます。
この輪郭の場合、ビーニーは避けた方が無難だとか。どうしても被りたい場合は、ボリュームのあるデザインのものを選ぶことをおすすめします。
ビーニーを被る際最も重要なポイントは?
ビーニーを被る際、最も重要なポイントは、輪郭でも顔立ちでもなく、合わせる服装です。いくら小顔の人でも、タイトな服にビーニーを合わせてしまうと、顔が大きく見えてしまうのは当然です。
おすすめは、ダボっとしたオーバーフィットの服装と合わせること。服自体にボリュームがあるため、頭のボリュームも目立つことはなく、顔が大きく見えることはありません。
ヒップホップなスタイルにビーニーがよく合うのは、これが理由なのかもしれませんね。
以上、ビーニーが似合う人/似合わない人の特徴と、似合わせるコツを紹介しました。被り方やデザインをよく選ぶことで、男女問わずほとんどの人がビーニーをきれいに、かっこよく身に付けることができます。自分の顔や輪郭タイプを分析して、ぜひ参考にしてみてください。