(G)I-DLEは5月15日、6thミニアルバム『I feel』をリリースし、約7か月ぶりに歌謡界にカムバックしました。毎回楽曲を通して大衆に強烈なメッセージを残す(G)I-DLE。今回のアルバムのテーマは「自尊心」で、タイトル曲「Queencard」や先行公開曲「Allergy」では容姿に悩み自信を持てずにいる人に向けて「重要なのは外見ではなく、ありのままの自分を受け入れることだ」というメッセージを伝えています。
(여자)아이들((G)I-DLE) – ‘Allergy’ Official Music Video
(여자)아이들((G)I-DLE) – ‘퀸카 (Queencard)’ Official Music Video
そんな最新曲のMVでメンバーたちに施したメイクアップの特徴や込めた意味について、Allue KoreaのYouTubeチャンネルに登場した(G)I-DLE担当メイクアップアーティストのへミンさん(ALUUの副院長)が解説してくれました。ヘミンさんは、「DUMDi DUMDi」から(G)I-DLEのメイクアップを担当しており、メンバーたちの顔立ちを活かした華やかで繊細かつ遊び心のあるメイクが好評です。
「Queencard」「Allergy」のメイクテーマは?
「Queencard」「Allergy」のMVは、1990年代後半から2000年代初頭が舞台になっています。コンセプトは、「アメリカのTVシリーズ」。映画「White Chicks」をモチーフにしたとも言われています。
まず「Allergy」のMVは、自身の容姿にコンプレックスを抱くソヨンが美容整形外科に行き、こんな顔にしたい、とロールモデルの顔の写真を見せるシーンが含まれており、ソヨンのロールモデルを演じる他メンバーたちの華やかな姿が続々と描かれます。
「Queencard」では、憧れのロールモデルになりきったソヨンの姿を描くため、ソヨンが他メンバーたちと同じメイク、ファッションを施されるのが特徴です。他メンバーたちも、MVを通して徐々にイメージが変わっていきます。
ソヨン
ソヨンは、美容やファッションにかなり疎いいわゆる「冴えない子」を演じています。メイクの方法もよく知らないため、チークは最小限にし、そばかすやシミをあえて描くことでそのキャラクターを強調させています。そばかすは、特殊メイクをする際に使う髭用のスポンジに暗い色のコンシーラーをのせて再現。シミはブラウンのシャドウで描いたそうです。
ミンニ
ミンニは、セクシーな魅力を持つフィットネストレーナー役として登場。クラブシーンではスモーキーで華やかなメイクを施されています。
実は一重で切れ長の目をしているミンニ。アイメイクのポイントは、シャドウを塗る範囲を広くして目の縦幅を補完すること。こうすることで、目力のあるキリっとした猫目ができあがります。
また、コンセプト上暗い色のスモーキーなシャドウを使用したため、ポイントを与えるためにシルバーのグリッターを塗り、どの角度から見ても立体感が出るようにスタッズのパーツを目の周りにアクセントとしてのせたのもポイントだそうです。
また、クラブシーンのミンニのメイクは、MVの舞台となった時期の映画のクラブシーンに登場する人物のメイクを参考にしたといいます。目頭にスタッズをのせるという手法を用いて、華やかさとY2K感を表現しています。
ウギ
ウギも、ソヨンのロールモデルとして登場します。現実と同じく、MVでもウギは「超陽キャ」なキャラクターを演じているため、リップとアンダーメイク(下まぶたメイク)に赤を入れることでそのキャラクターがさらに引き立つよう工夫したそうです。
上まぶたにも赤を入れてしまったらボリュームが出すぎてしまうような気がしたので、シック感を与えるためにも下まぶたにのみ赤を入れました。
また、ヘミン先生が特に気に入っているメイクは「Allergy」のMVのウギだそうです。ウギはコントゥアリングをするとさらにその顔立ちが活きるタイプなのですが、このシーンでは特に鼻筋にかなりガッツリシェーディングを入れているため、いつも以上にその魅力が輝いて見えたそうです。
最近のコントゥアリングのトレンドは、入れていることがはっきりわかるほど濃く鼻をシェーディングすることなんだとか。今までは、自然に、シェーディングを入れていることがわからないように、ふんわりとのせるのが主流でしたが、最近では「シェーディング入れてます!」感が出たとしても顔立ちがきれいに見えることをより優先するようになってきているそうです。
ミヨン
ミヨンは、「Allergy」ではかわいいインフルエンサー役を演じています。しかし、セクシーさがないことが悩み。「QueenCard」でセクシーなミンニに彼氏を奪われてしまい、覚醒していきます。
そんな変化を表現するため、「QueenCard」ではラブリーなメイクではなくアイラインを強調して鋭さを与え、華やかさをプラスするため頬骨に沿ってスタッズをのせています。異国的な雰囲気を出すため、コントゥアリングをかなり濃いめに入れているのも特徴です。
実はメンバーたちの中でもコントゥアリングが必要ない顔立ちの子なんですが・・ 鼻も高いので普段は鼻先にしかシェーディングを入れないんです。
ウギ&シュファ
MVで、ウギとシュファは親友として描かれています。そんな2人のメイクアップは、アメリカの双子女優兼ファッションデザイナーのオルセン姉妹のようなツインルックを意識したそうです。シュファにはブルーのシャドウを使い、ウギにはパープルのシャドウを使って、まるで双子のような統一感を出しています。
そんな2人も、クラブシーンでは「ホットガール」に大変身。陰影シャドウでセクシーさを与え、ウギに関してはおてんばな女の子感を出すために鼻と口にピアスをつけています。
ウギ、このピアスをすごく気に入ってました(笑)なんでも挑戦するのが好きな子なので。
以上、(G)I-DLEのメイクについて紹介しました。メイクを通してMVのストーリーやメンバーが演じるキャラクターへの理解がさらに深まったのではないでしょうか?
メイクアップもY2Kな雰囲気を出せるよう努力しました!