9月21日に、人気K-POPガールズグループEVERGLOWが「LA DI DA」でカムバックしましたね。EVERGLOWらしい中毒性の高いサウンドと、女子も男子も「カッコいい」と言わざるを得ないビジュアルの新曲。
今回はEVERGLOWのメイクを担当しているチョ・サンギ先生が、「LA DI DA」MVでメンバーのイロンのメイクに使ったコスメとメイク方法を、大公開します。
チョ・サンギさんの紹介
チョ・サンギ先生(以下、サンギ先生)は、韓国シャプの聖地、ソウルの狎鴎亭にある有名シャプ「Bit&Boot」に所属するメイクアップアーティスト。EVERGLOWの他にTWICEのメイクも担当しています。
個人のインスタグラムや、最近始めたYouTubeチャンネルで、アイドルたちに実際に使ったコスメを紹介しています。YouTubeはまだ登録者が少ないので、ほぼ全てのコメントに返信されているので、質問をするにはうってつけの穴場です。
イロン使用コスメ
ベース
GIORGIO ARMANI Designer Light Foundation
まず登場したのはGIORGIO ARMANI(ジョルジオ アルマーニ)のファンデーション。ジョルジオアルマーニは、韓国で「ファンデーションの名家」と呼ばれるほどファンデーションで有名なブランドです。
サンギ先生はアイドルにメイクするとき、本来の肌色よりも明るめのファンデーションを使用するそうです。ファンデーションを塗るときは小鼻・口周りを、ブラシを使って薄く塗るように注意します。また、ブラシに残ったファンデーションを瞼にも軽くのせることで、この後に使うアイシャドウの密着度を高めてくれるそうです。
the SAEM Cover Perfection Tip Concealer
韓国コスメ好きではなくても、コスメ好きなら誰もが知っているであろうザ・セムのチップコンシーラーは、プロのメイクアプアーティストも愛用する一品。
「でも、チップコンシーラーは他の液体のコンシーラーに比べて液が硬めで、すぐよれたりひび割れたり乾燥する」といった人も多いのではないでしょうか。
そこ試してほしいのが、サンギ先生も実際に使われているテクニック、コンシーラーとファンデーションを1:1でミックスするという方法です。
コンシーラはもともとカバー力を重視したものであるため、カバー力を出すために液の中にパウダーが多く入っています。このため、液が硬めに感じられたり、すぐに乾燥してしまうといった現象が起きてしまいます。
ファンデーションは、顔全体に塗ることが前提で作られているため、塗りやすいように液の中に入っているパウダーがコンシーラーよりも少ないです。そのため、コンシーラーとファンデーションをミックスすることで、カバー力を維持しつつ液を柔らかくし、塗りやすいコンシーラーへと生まれ変わらせることができるのです。
このファンデーションは、クッションファンデの液でも応用できます。買ったけど難しくて使ってないというコンシーラーがあったらぜひ試してみてください。
JUNG SAEMMOOL Essential Smooth Finish Pact
ベースメイクの最後に使うのが、有名な韓国コスメブランドジョンセンムルのフィニッシュパクト。このパウダーは顔全体につけるのではなく、瞼と眉毛に重点的につけます。
こうすることで、アイシャドウが二重幅に溜まったりパンダ目になったりするのを防いでくれ、ペンシルやパウダーで描いたアイブロウを落ちにくくしてくれます。
アイブロウ
今回の「LA DI DA」のコンセプトに合わせて、平行眉のようなまっすぐな形ではなく、眉山を生かして角度をつけたアイブロウに仕上げたそうです。
BOBBI BROWN Eyeshadow (TAUPE)
ボビィブラウンのアイシャドウ「トープ」は、韓国で人気なアイシャドウの一つ。これ一つで、アイブロウから、基本的なアイメイクまでできる優れものです。
まずはこのアイシャドウをブラシを使って、眉の毛と毛の間を埋めるように全体的に描いていきます。描きながらスクリューブラシを使って色の濃さを調節して、眉頭→眉尻にかけて濃くなるように、キレイなグラデーションを作っていきます。
BOBBI BROWN Micro Brow Pencil
ボビィブラウンのマイクロブロウペンシルを使って、毛を1本1本付け足すように描いていきます。パウダーだけだと、眉に立体感が生まれずのっぺりとした印象になるので、アイブロウはパウダー派の人も、ぜひ細いペンシルを使ってみてください。
アイメイク
アイシャドウ
3CE Multi Color Palette (DEAR NUDE)
3CEの9色パレットの一つ「DEAR NUDE」は、ヌードトーンのメイクをしたいときにぴったりのアイシャドウパレット。今回のイロンメイクでは、中央・中央右・右下の色を中心に使っていました。
M•A•C Powder Kiss Eyeshadow (What Clout)
MACのマットアイシャドウシリーズ「パウダーキスアイシャドウ」は粉質が柔らかく、薄く重ねて陰影感をプラスするのにも、濃くのせてメインカラーにするのにも使いやすいアイシャドウです。
M•A•C Eyeshadow (Brown Script)
サンギ先生曰く、少し紫がかったようなブラウンを下まぶたの粘膜に近い部分に入れることで、さりげなく彫り深さを演出できるそうです。
三角ゾーン
下まぶたの、黒目の下あたりからアイラインの先端の内側あたりまでを「三角ゾーン」と呼びます。この部分に少し暗めの色を入れることで、目の彫りが深く見せることができます。
イロンメイクでは、先ほどアイラインの下書きで使ったNARSのアイシャドウを使って、平たく短いブラシを使って線を描くように埋めています。
三角ゾーンを埋めた後、同じく先ほど使った3CEのアイシャドウパレットの中央の色を使って、下まぶた全体を埋めていきます。
アイライナー
NARS Eyeshadow (Galapagos)
アイラインを描く前に、濃いめのアイシャドウを使ってラインを引いておくと、アイラインが落ちにくくなるとともに、落ちにくいアイラインで失敗することを防ぐことができます。
今回のメイクでは、アイラインは少し跳ね上げ気味に、気持ち長く描くのがポイント。
M•A•C Eye Kohl Eyeliner (Teddy)
ブラウンのペンシルアイライナーを使って、黒目下の粘膜の部分を埋めていきます。こうすることで、黒目を大きく見せる効果があります。
PRO 8 CHEONGDAM Liquid Eyliner
こちらは、メイクブラシで有名な「PICCASSO(ピカソ)」が展開しているコスメ「PRO 8 CHEONGDAM(プロエイトチョンダム)」のリキッドアイライナー。残念ながら日本では、正規の取り扱いがありませんでした。
まつ毛
ビューラー
まずは一般的なビューラーを軽くライターで熱し、まつ毛を全体的に上げていきます。そして部分用の小さいビューラーを使って、普通のビューラーでは上げるのが難しい目頭と目尻のまつげを丁寧に上げていきます。
つけまつ毛
サンギ先生曰く、今回のメイクで一番気を使ったのが、このまつ毛。つけまつ毛を付けるときも、できる限り元々あるまつ毛を生かしながら慎重につけたそうです。
K-POPアイドルのつけまつ毛といえば、1束ごとにカットされたつけまつ毛を、丁寧に1束ずつつけていく方法。今回のイロンメイクでは、OdiOdiでも紹介した「eye me」のつけまつ毛。K-POPアイドルまつ毛を作るための、つけまつ毛の準備方法はこちらの記事から↓↓↓
STYLE BY AIAHN Mascara
スタイル バイ アイアンのマスカラは、K-POPアイドルのメイク担当さんたちがこぞって使うアイテムの1つ。BLACKPINKやRed Velvetのメイク担当さんも愛用していることで有名です。
カールキープ力が高く、雨の日でも、照明で暑くなるステージの上でも、絶対にカールが落ちて来ないんだとか。しかも、カールキープ力が高いのにお湯で落ちるというところが驚き。
まつ毛は絶対に下げたくないけど楽に落としたいという方は、ぜひ試してみてください。
K-POPアイドルのパッチリ目を演出するために
マスカラを塗った後のワンポイントテクニックが、サンギ先生が行なっているこのピンセット作業です。
マスカラが乾く前に、ピンセットを使ってまつ毛とつけまつ毛をくっつけて「束感」を出していきます。束感を作ることで、遠くから見るとまつ毛の1本1本が太く、長く見える効果が生まれ、お人形さんみたいなパッチリ目が作れるのです。
下まつ毛を塗るときに、ブラシが大きくて塗りにくいなと思ったら、細めのブラシを使って塗ってあげるのもテクニックの1つ。サンギ先生も動画内で実践しています。また、下まつ毛もマスカラを塗った後は、乾く前にピンセットを使って束感を出してあげると◎
K-POPアイドルのあの魅力的な目は、こうした細かい作業の上に成り立っているんですね。
竹串とライター
このセットは、K-POPアイドルメイク好きのみなさんならご存知ですよね。ライターで軽く炙った竹串を使って、まつ毛のカールを調節しながら、ダマになってしまったマスカラを取り除いていきます。
コントゥアリング(チーク/シェージング/ハイライト)
チーク
チークを塗る前に忘れちゃいけない作業が、チークを塗る部分に軽くパウダーをのせること。パウダーをのせずに、いきなりチークを塗ってしまうとチークがよれたり、ムラができてしまいます。チークが失敗しやすいという人は、一度試してください。
CLINIQUE Cheek Pop (Nude Pop)
こちらも韓国アイドル御用達、Red Velvetのアイリーンが広告モデルを務めるクリニークのチークポップ。薄づきで塗る量を調整しやすいから、チークが苦手という人はぜひ挑戦してほしい一品。色の展開も多いので、自分に似合う色・好きな色がきっと見つかるはず。
シェーディング
PUPA Contouring & Strobing Ready
サンギ先生によると、シェーディングを塗るときは、まず顎の下を塗った後、エラの方に向かって広げていくと、失敗せずに塗ることができるそうです。
TOO FACED Love Light Highlighter
トゥーフェイスドのハイライトといえば、日本では四角い形のハイライトが有名ですが、サンギ先生の使っているこのハート型のハイライトも「濡れたようなツヤ感」が手に入るハイライトとして人気です。
リップ
NARS Velvet Matte Lip Pencil (Get Off)
M•A•C Powder Kiss Liquid Lipstick (Sultriness)
M•A•C Powder Kiss Liquid Lip (Mull It Over)
ミュージックビデオやアルバムのジャケット写真の撮影は、照明が強いため、リップを少し濃いめにしないと色が綺麗に写らないそうです。そのため、ヌーディーな色から少しずつグラデーションを入れることで、負担感なく濃いめに上げているようです。
まとめ
今回は、EVERGLOW「LA DI DA」のイロンのメイクをするのに使ったコスメとメイク方法をご紹介しました。シャプのメイクさんがやるメイクなので、1つ1つの作業をとても丁寧にやっているのが分かったかとと思います。
普段のメイクを毎回こんなに丁寧にやるのは難しいですよね。でも、今回ご紹介したテクニックは、どれも簡単に取り入れられるものだと思うので、一歩ずつチャレンジしてみてはどうでしょうか。プロのメイクさんがやるテクニックは、間違いなしです!
OdiOdiでは、K-POPアイドルやアーティストに関するメイクやコスメ、ダイエットやファッション情報をお届けしています。みなさんが気になる情報がありましたら、Twitterのハッシュタグ「#教えてOdiOdi」にて教えてください。編集部が毎日チェックしているので、もしかしたらあなたの気になることが記事になるかも・・・!今回ご紹介したサンギ先生のYouTube動画はこちら↓↓↓
OdiOdiのSNSではくまさん🐻。独学で韓国語を勉強し、大学進学後、周りに外国人学生が多い環境を生かし英語や韓国語の実力を磨く。大学在学中に韓国の有名大学に1年間、交換留学生として留学。「根っからのオタク気質」を生かしたサーチ力と情報力の多さが長所。パーソナルカラーは「ブルーベース冬(ブルベ冬)」。パーソナルカラーを知ったことを機に、さまざまなイメージコンサルティングに興味を持っている。